私の新規事業の話ですが、
半年ほど前から、色々と誰かに学んだり、自分で調べたり考えたりしています。
そうすると、自分がこれまでやってきたこともそうでないこともありますが、
今まで気づかなかったこと、知らなかったことが見えてきます。
例えば動画制作一つ取っても、
- 動画ってこうやって撮影するのか
- 撮影機材はこんなものがあるんだ
- 動画ってこうやって編集するのか
- 動画編集ツールってこんなものがあるのか
- 動画の公開ってこんなツール使うんだ
- 動画の販売ってこんなシステム使うんだ
- 動画とブログとメルマガの連携ってこんなふうに取るんだ あぁ、日本ってアメリカと比べて情報が遅れてるんだなぁ
とか、他にもたくさんありますが、そんなことが見えてくるんですね。
でも、いろんなことが見えてくれば来るほど、やることがたくさん出てきます。
「あれもやらなアカン」「これもやらなアカン」
(知らぬまにやらなアカンになってるんですね。)
もうどれから手をつけていいか分からなくなって混乱することもしょっちゅうあります。
そんなときに、役に立つのが「コンセプト」の考え方でした。
この半年、コンサルタントについてもらって教えてもらっていたことのメインとなるテーマも
「コンセプトメイキング」でした。
本日はそのコンセプトの重要性の話をしたいと思います。
あなたがカフェのオーナだったとします。
- 店の名前をどうする?
- 店のメニューをどうする?
- 店の内装をどうする?
- 食器はどうする?
そんなことをどんな基準で考えるでしょうか?
前回の記事でカフェの新規オープンをコンサルしているクライアントの話をしました。
前回の記事:「プロダクトアウト」より「マーケットイン」?
- 商品を卸す単なる仕入れ業者になるか?
- それとも、頼れるパートナーになるか?
頼れるパートナーになりたかったら、
- 商品を供給することだけじゃなくて、
- カフェの成功を考える必要がある
「カフェオーナーはどんなカフェにしたいのでしょうか?」
と私が言ったところまで話をしました。
その続きですが、
私
「まず、カフェオーナーに、コンセプト=誰に何を提供するカフェなのか?をお伺いして、そこを一緒に考えましょうか?という提案をしてみたらどうでしょうか?カフェのコンサルになるんです。」
クライアント(以後ク)
「え?、コンサルになるんですか?コンセプトってどのように考えていったらいいんですかね?」
私
「例えば、
- 誰(顧客対象)のためのどんな体験をするためのカフェなのか?
- 顧客対象は、なぜその体験をしたいのか?=どんな悩み問題を解決したいのか?
- その解決にはどんな風にどんなことを提供すればいいか?
そういうことを、カフェオーナーに質問して言語化していくんです。」
私
「それから、我々がカフェオーナーだったらどうするか?も一緒に考えて準備して行くんです。」
ク
「わかりました。できるかな?、まぁとにかく、それを準備して商談に行ってきます。」
それから、半月ほど経って、クライアントから報告がありました。
ク
「カフェオーナーには、コンセプトを考えましょうという提案に「いいね!」と好感触を持ってもらえました。」
「それで、店のメニューや内装や食器なんかも一緒に考えてもらえませんか?っていうことになりました。」
ということでその話は進んだのですが、
また半月ほど経ったときにクライアントからの再報告がありました。
その話が、まさに「コンセプトって大事やな!」と思わせてくれる出来事でした。
私
「あのカフェの話どうなりました?」
ク
「えぇ、それが・・・、コンセプトが大切という話は分かってもらえたと思ったのですが、いざ、店の内装や料理のメニューや、食器や販売コーナーの商品がチグハグというか・・・」
「店舗の設計士さんも、料理人の方もそれぞれが「オシャレなもの」「美味しいもの」を作るということしか考えてないようで、はっきり言ってコンセプトが伝わってないというか、ないんですね。」
「それで、店の内装や、料理や、食器をどうしたらいいと思います?ってオーナーに言われて・・・」
「それは、コンセプトがないからですよ!とはオーナーには言ってませんが、改めて、コンセプトの大切さというものを身に染みて思いました。」
その先、そのカフェがどうなるのかはわかりませんが、
この案件を通して、クライアントも私も
「コンセプトが大切」ということはとても勉強になりました。
なので、冒頭でお話しした、
私が新事業で「あれもコレもやらなアカン、どれから手をつけていいか分からん!」という混乱も、
コンセプトから考えさせていただいたおかげで、
「どのように考えればいいのか?」と戻る指針ができたように思います。
私のコンセプトもまもなく発表できる日が来ると思います。
お楽しみに!(別に楽しみじゃないって?)
あなたはご自身の事業のコンセプトってありますか?
誰に何をどのように提供する事業ですか?
あなたの事業で大切にしていることって何ですか?
あなたのビジネスが
少しでも良くなると幸いです。
本日は以上です。
ここまでお付き合いしていただいて
ありがとうございました。
それではまた会いましょう。