稼いだら幸せは嘘?起業22年の僕が気づいた成功法則の違和感と幸せの本質

こんにちは、海堀芳弘です。

この記事では、「起業して豊かになれば幸せになれると思っていた僕が、ビジネスで幸せになる道に気づいた話」をします。

起業して3年のとき、サラリーマン時代の年収を超えた。

  • やりたい仕事をしている
  • 人間関係のしがらみもない
  • そこそこ自由な生活

でも時々「なんか苦しい」ときがある。

  • 欲しいものを買っても、うれしいのはしばらくの間だけ
  • 時間の自由ができても、なんか満たされない感覚がある
  • 自分より稼いでいる人を見ると「自分はまだまだ」と劣等感を感じる
  • 前より稼げてるのに、前より自由なはずなのに、なんかしんどい

「よ~し、もっと稼いだらその苦しさはなくなるはず」そう思ってがんばってるんだけど、でも中々、劇的な変化は起こらない。おんなじところを何年もぐるぐる回ってる気がする。

これ、実は僕のことです。

起業して成功することが幸せになることだと思ってました。

  • お金を稼いで、豊かになる
  • 買いたいものを買えて、行きたい店で食事できて
  • 行きたいところに旅行に行って、泊まりたいホテルに泊まって
  • 労働から解放されて

そうなったら幸せと思ってました。

でも、起業して22年経って、「どうやらそれでは幸せになれない」と気づきました。

じゃあ、幸せって何なのでしょうか?

この記事では、

  • 起業して成功する・豊かになるは本当に正解なのか?
  • ビジネスで幸せになるとはどういうことなのか?
  • 稼ぐことよりも大事なこと

など、僕の体験からわかったことをシェアします。

どうぞ最後まで楽しんでご覧ください!

目次

「稼ぐこと=幸せ」と思い込んで走りはじめた

僕が起業したきっかけは、自分らしい生き方をしたかったからです。

サラリーマン時代当時の仕事は全然自分らしくありませんでした。だから「やりたいことを仕事にしたい」と強く思っていました。そしてそのためには「やりたいことでお金を稼げたら可能になるな」と考えて起業することにしたのです。

最初は、好きな仕事で生計を立てるだけで幸せだと思っていました。なのにいつの間にか「稼ぐこと」が目的になっていったんです。

僕がどんな体験をしたのか?いくつかご紹介します。

ネットワークビジネスで「自分」を見失っていった

尊敬していた先輩の知り合いに誘われて、ネットワークビジネスのセミナーに行くことになりました。

セミナーでは、「今の仕事を続けてても不安はないですか?」と不労所得や、ビジネスオーナーになるべきという話をしていました。

会場には、月収何百万、億の人もいて(年収じゃないですよ)「こんな世界もあるんか、すごいな」ってその気になってしまいました。人間ってすぐ洗脳されるもんですね。

そしてそれから、セミナーに行けば行くほど「稼いでる人が偉い」という価値観に染まっていきました。稼いでる人しか勝たんみたいな、おかしな話。

で、僕も「稼がないと」と思ってしまいました。でも、お金を追いかければ追いかけるほど、自分らしさを見失っていったのでした。

知人に片っ端から電話して断られ続けました。人見知りの僕には苦痛でしかなかったです。

やっと会ってくれた人が、こちらが話せば話すほど、どんどん引いていくのがわかりました。

そしてある日、リストに電話をかけようとしたら、急に電話がかけられなくなったんです。「もう無理」って潜在意識が強制ストップをかけたんだと思います。

友人から避けられ、家族や親戚も巻き込みました。奥さんには後から「一時は離婚を考えた」と言われたくらいです。

人に会うたびに「この人、入会してくれるかなぁ」とそんなことばっかり考えていました。そんなふうに思ってるヤツから、誰も「入会したい」なんて思わないですよね?

自分とは一番遠い位置にいたころだと思います。

ネットワークビジネスは全然うまくいかなかったけど、そのころのコンテンツ作成・コンサルの仕事は順調でした。

収入が過去最高のときに一番苦しくなった

それから2~3年後くらいのころの話です。顧問クライアントも増えて、過去最高に忙しくて収入もありました。口座にもお金がたくさんありました。年商も過去最高を達成しました。

一番順調なそのとき、急に虚無感に襲われたのです。得体の知れない不安感です。そして、こんなことを考え始めました。

  • 「今のクライアントが全部なくなったらどうしよう?」
  • 考えたら今の働き方って何の保証もないやん
  • この先どうなるん?全然見えへん

目標も見失って、無気力になっていきました。起業前の自分からしたら理想的で羨ましいはずの状況なのに、これから何をしたらいいかわからなくなってしまったんです。

そしたら不思議ですね、翌年には当時8件あった顧問先クライアントが3社に減りました。最高年商達成の翌年は赤字転落。貯金で食いつなぐ状態が1~2年続きました。

そして、この虚無感の意味は、長い間わかりませんでした。

コブクロのライブで感じた「違和感」の正体

僕は、最初は好きな仕事で生計を立てるだけで幸せと思っていました。なのにいつの間にか稼ぐことが目的になっていったのです。そのきっかけとなるエピソードの話をします。

時間はさかのぼって、起業して3年くらい経ったころ。サラリーマン時代の年収も超えて、やりたい仕事もできていて、順調で「これからもっともっとうまくいく」と思っていました。

そんなとき、コブクロのライブに行ったんです。

ライブはすごく良くて楽しかったです。でも、ライブの途中で、ステージ上のコブクロの2人を見てたら、なんかイヤな感じの違和感が自分の中に出てきたのです。

「なんかちょっとうらやましい」みたいな感覚です。

「なんで?今順調なのに、なんでうらやましいんやろ?」

「ミュージシャンになることにまだ未練があるってこと?」

せっかく楽しいはずのライブ、せっかく順調なはずの起業生活に暗雲が立ち込めた感じでした。

コブクロのライブから帰って日常に戻ったとき、「この違和感の正体は何なんだ?」と考えました。

そして、「もっと稼いで豊かになったら世界は変わるんちゃう?この違和感なんて消えるはず!」と思い込んでしまいました。

そしてそのあと「もっと収入を伸ばそう」とアンテナを張り始め、「僕が何をやりたいのか?」なんて忘れて「儲かることはなんだ?」に変わっていきました。

これが「豊かさ=幸せ」と思い込んで稼ぐに走ったきっかけでした。

このときの違和感の正体も、ずっとわかりませんでした。

『最高年商達成して感じた虚無感』、『コブクロのライブで感じた違和感』の正体は一体何だったのでしょうか?

気づいたらお金を稼ぐことが目的になっていた

「稼ぐ方向とちゃうで!」

後になってわかったのは、『最高年商達成して感じた虚無感』と『コブクロのライブで感じた違和感』は、同じメッセージだったと思います。

それは「稼ぐ方向とちゃうで!」ということでした。

コブクロの2人は「自分の表現」を仕事にしていました。でもそのときの僕は「コブクロのようにもっと成功しないと!」って思ってしまったんだと思います。そして「よっしゃもっと稼ごう!もっと上行こう」と思ってしまった。

ネットワークビジネスの迷走も、「稼げる」という言葉に飛びついたということでした。そして、本当は自分とは真逆の自分になってしまった。だから全然楽しくなかったのです。

なぜこんな目にあったのかというと、僕の幸せは稼ぐ方向にはなかったからです。

お金が目的になると自分からどんどん離れていく

自分があまり興味のない商品を勧めたり、価値観の合わない人と無理から付き合ったり。そんな仕事をしてたら、お客さんや関わる人にもやっぱりやさしくなれないと思います。それで仕事の質が上がるわけがないですよね。

そんなビジネス全然楽しくないし、自分らしくない。そういうことをしていると潜在意識が「もう無理」と強制ストップをかけてしまうんですね。僕は身をもって知りました。

世の中で、うつであったり、自殺であったり、そんなことが起こるのも、この虚無感の感覚のせいかも知れないなと思います。

巷の成功法則は「稼いだら勝ち」という価値観

巷の成功ノウハウでよく言われることがあります。

  • 時間の自由、経済的自由、豊かな暮らし
  • 稼いで豊かになることが幸せ
  • 「何のために稼ぐのか?=豊かさ」という方程式

でもその方程式に乗っている限り、上には上がいるから永遠に満たされません。比較と競争の世界に入ってしまって「もっともっと」が終わりません。

本当に「稼いだら勝ち」なのでしょうか?

「ビジネスは人生の表現だ」と気づいた

ビジネスって何?

最近、僕の尊敬する経営者の先輩の、ビジネスに対する考えの整理のお手伝いを引き受けました。1ヶ月くらい毎週ミーティングを行いました。

先輩のこれまでの人生の話を聞いていると、先輩の生き様がひしひしと伝わってきました。先輩が大事にしていたのは「成功」ではなく「生き様」だったのです。

そのミーティングは先輩の考えの整理に行ったのに、逆に僕の方が気付かされて、考えを整理できました。😅

  • ビジネスってお金のためじゃないな
  • お金は結果にすぎない
  • ビジネスを通して自分の「生き様」を全うすること
  • 人に役立つこと、喜んでもらえる仕事をして、うまくいかないことが起こったらなんとか考えてやる、また喜んでくれる、自分も成長できる
  • ビジネスは自分の人生の表現
  • そのために人生の中にビジネスがあるんじゃないか?

先輩に教えてもらった資本主義の限界の本

先輩が教えてくれた本『人生とは長い時間をかけて自分を愛する旅である』に、こんな話がありました。

利益じゃなくてこれを目的にビジネスは成り立つか?という話なんですが、

著者はホテルを買収して、経営の立て直しをしたそうです。そのときに「相手の関心に関心を持つこと」が大切だと感じたそうです。

従業員に、「お客さんへの思いやりをもって仕事をしてください。」と言った。そしたら、従業員がお客さんのためにできることを自ら進んでやり始めたそうです。結果実際売り上げは同じくらいだけど、利益が上がったそうです。

でも、そのあと、著者はホテルを解任されます。

資本主義経済には限界があるということも書かれていました。株主の利益は働く人の負債という話がありました。

30億で買収したホテルを経営立て直して60億で売却したとき、オーナーは30億の利益を得ます。でも従業員はその分これから30億分余計に稼がないといけなくなる。

でも同じホテルで売上を倍にするのは難しいです。どこがカットされるかというと人件費です。これでは質の高いサービスを提供するのは難しくなります。

これが資本主義的経済の限界という話です。

経済の発端は物々交換だったと言われているけど、本当は「贈与」から始まったという説があります。

贈与は人との信用・信頼関係があって成り立つもの。つまり知ってる人同士でしか普通成り立ちません。

知らない人との場合は、約束が必要になります、その約束手形が貨幣の始まりだそうです。

贈与の動機は「相手に喜んでもらいたいから」です。決して「お返しが欲しいから」ではありません。

それがお金が発明されて、返す約束がセットになりました。今は「返すこと=お金のやり取り」がビジネスの目的になってしまっています。

その本を読んで、僕は考えました。ビジネスに利益は必要だけど、それはあくまで結果にすぎないと。

経営は、利益のためじゃなくて、お客さんに役立つ、喜んでもらうことのためにやるものだ。

そして、それは自分の成長につながることであり、喜びであるということ。

『相手の関心に関心を持つこと』=ビジネスの本質だと。

売り上げは思いやりを尽くした結果にすぎない

『相手へどれだけ自分を仕えるか?』それが仕事の意味、相手に思いやりをもってやるという意味だと考えます。

「お客さんのために」と言いながら行動がお金に向いていたら、矛盾が表れます。スタッフはその矛盾を無意識で感じます。今目の前にいる誰かに無条件の思いやりを向ける。その積み重ねが信頼になり、上げになる。

「はたらく」とは「はた(周り)を楽にする、楽しませる」という言葉の意味があるそうです。これも仕事を言い表した言葉ですよね?

仕事はお金を稼ぐためにするものじゃなかった

「何のために稼ぐか=豊かさ」より

「何のために仕事をしているのか?=自分の人生を生きる」

大谷翔平はもう働かなくていいお金を持っているのに、なぜ今も働くのか?

キャンディーズが「普通の女の子に戻りたい」と解散したのに、なぜ芸能界に戻ってきたのか?

そこに仕事の意味があることを表していると思います。

仕事自体が自分の人生の中心になったとき、それは幸せでエネルギーの源になります。豊かさだけのために仕事をしていたら、それは苦痛になっていきます。

でもお金は無視しちゃダメ

それでも、「お金の話するのなんてやめようよ」は違うと思います。お金は必要なものだし。

みんな、いろんな感情をお金になすりつけてるところがあるので、お金と向き合うことはすごく勉強になるのです。

自分のできることで誰かの役に立ち成長していくこと

ビジネスで一番うれしいのは、自分がやったことが誰かの役に立って喜んでもらえるときです。それがうれしいから、人に役立つことのために一生懸命試行錯誤できる。

できないことが起こるのも、それは不幸なことではなくて、本当は幸せなことで、それによって自分が成長することができるのです。できないことがあって、そこに向かっていくことこそが自分の人生を生きてる感じがします。

自分を発揮して誰かのために仕うこと。「自分の生き様」を全うすること。それがビジネスの本質だと思います。

だからビジネスに無駄な時間なんて一切ないんです。

ビジネスは人生の表現

「ビジネスを自分の中心でやる」

それはサラリーマン時代から僕がずっと求めていたことです。

そしてそれが起業するきっかけとなったと思います。

だから僕の中で、ビジネスは人生の表現なんです。そして僕にとって一生かけて追求していくことでもあります。

まとめ

今日のポイント

① いつの間にかお金を稼ぐことが目的になっていた

成功法則の「稼いだら勝ち」という価値観に乗ってしまっていました。お金が目的になると自分らしさを失い、仕事が苦痛になっていきます。

② ビジネスの本当の目的は利益ではなく人への思いやり

売り上げは人との関係性、思いやりを尽くした結果にすぎません。

「はたらく」とは周りを楽しませる、楽にすることです。

③ ビジネスはお金を稼ぐためではなく自分の人生を表現するため

自分のできることを発揮して誰かの役に立つ。

それによって成長していく、それがビジネスのやりがいであり幸せです。

「何のために稼ぐか=豊かさ」ではなく、「何のために仕事をしているのか?=自分の人生を生きる」という視点に変わったとき、仕事への取り組み方が全然変わってきています。

あなたは何のために仕事をしていますか?

仕事をしていて、不満や違和感を感じるときってどんなときですか?

仕事があなたの中心にあったら、どんなふうに仕事しますか?

ぜひ言語化してみてください。言語化することで、あなたの解釈が変わるかもしれません。
あなたが少しでも元気になれたらうれしいです。

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