世の中にある商品、サービスが、必要な人の元に届けられる。
私は単純にそれがいいことで「そうだな」と思っていました。
もちろんそれが一番理想です。
でも実際、現実を見渡してみるとそうではないことが起こっています。
例えば、
運動が必要であろう人(メタボ?な人)は毎日運動をしているでしょうか?
街中でジョギングやウォーキングをしている人は、どちらかというと、メタボ?な人より健康的な人が多いような気がします。
もちろん例外はあるでしょうけど。
私は今、自分のビジネスをグレードアップさせたいなと思い、
と言うか、全く新しいことをやるために(?)
ある方にコンサルティングをお願いしております。
私にとって決して安くない大金をはたいて。おかげで現在スッカラカンです。(笑)
冗談はさておき、
そのコンサルセッションを受けているときの話ですが、私の商品の話になりました。
その方が言うには
「コンサルティングって、必要な人は多いけど、欲しい人は少ない。」
だそうです。
私は「本当にそうやね!」と思うと同時に、「デジャブ!」と思いました。
そのデジャブの話は後ほどするとして、
本日は商品・サービスが必要な人と購入する人は違うという話をします。
何がデジャブかというと、
私が、先ほどのコンサルセッションを受ける前日に、
私がコンサルティングしているクライアントとのミーティングで私も同じようなことを言ってたのです。(ちょっとややこしいですね。)
クライアントの顧客の話になっていたのですが、
クライアントはこんな風におっしゃっていました。
「ホンモノを知りたい人にホンモノを届けたい」
「ホンモノを知らずにニセモノを握らされている人が多い」
「味を知らない人に「本当の美味しさ」を味わって欲しい」
これを聞いて、私は「?」と思いました。
あなたは何か気づくことはありますか?
ちなみにクライアントの会社では、本当に高品質な美味しい商品を販売されています。
私は「ホンモノを買ってくれる人ってどんな人だろう?」って考えたんですね。
そしたらクライアントの発言に「???」ってなったのです。
私はクライアントに質問しました。
「さっきおっしゃったような人でホンモノを買ってくれた人はいますか?」
クライアントは、
「もちろんいません、だからそのような人にホンモノを体験してもらいたいんです。」
私は、
「気持ちはわからないでもないですけど、本当の顧客はそんな人達じゃないと思うんです。」
と申し上げて、以前にクライアント会社にお越しになられた方の話をしました。
予備知識を申し上げておくと、
その方は、ホンモノを提供するというコンセプトの飲食店のオーナーで「美味しいもの、ホンモノが大好き、世の中に広めたい」と使命感を持っていらっしゃるとても感じのいい人だったそうです。
味の違いもよくわかってらっしゃって、最高級品(お値段も高額な商品)を試食されたときも、「これは本当に凄いですね!」と言われたそうです。
でも実際その方が購入されていったのは最高級品ではなく、もっと低価格帯の商品でした。
私はクライアントに
「その方は、味の違いはわかっていらっしゃったと思います。でも、最高級品は購入されませんでした。なぜだと思いますか?」
クライアントは
「最高級品を買っても、お客さんにどう伝えていいかわからなかったんだと思います。」
とお答えになりました。
私は
「その通りです。それは味の違いはわかったけど、そのホンモノ商品の価値はわかっていないということなんです。」
「もう一度聞きますね、この商品を購入する顧客はどんな人ですか?」と私が尋ねると、
「ホンモノの商品価値がわかっている人」とお答えになりました。
最初にクライアントがあげた見込み客層はホンモノが必要な人なのかもしれません。
けれどもおそらく、買わない人、つまり欲しい人ではないということです。
最後にクライアントが答えられた「「ホンモノの商品価値がわかっている人」は、ホンモノが欲しい人、つまりホンモノを購入する人なんだと思います。
私たちは「自分たちの商品を必要な人に届けたい」と考えているところがあるかもしれません。
そしてそれがちょっと崇高なことに思えるのかもしれません。大義名分というか。
でも、必要な人が顧客かどうかを考えてみたいと思います。
顧客じゃない人をターゲットにしていると、
自分たちが苦しいし、相手にも喜ばれないし、自信も無くしていくと思います。
自分の商品をただ「いいね!」っていってくれる人ではなく、商品価値をわかってくれている人が顧客なんだと思います。
あなたの商品が必要な人ってどんな人ですか?
その人たちはあなたの商品を買ってくれる人ですか?
あなたの商品を買ってくれる人はどんな人ですか?なぜ買ってくれているのでしょう?
あなたのビジネスが
少しでも良くなると幸いです。
本日は以上です。
ここまでお付き合いしていただいて
ありがとうございました。
それではまた会いましょう。