「無限の需要」を生み出す「世界観」

世の中には「悩み・お困りごとや願望などの解決」が商品となっている場合が多いと思います。

例えば、

  • 部屋が寒いので、暖かくしたい
  • 作業が追いつかないので、アルバイト人員が欲しい
  • 部屋が殺風景なので、リフォームしたい

そのような場合、

解決してしまうと、基本的にお客さまとの関係は一旦終了となってしまいます。

再びお客さまに買ってもらいたければ、また違う「悩み・お困りごとや願望の解決」を見つけていく必要があります。

それはそれで楽しいと思えることもありますが、

多くの人は商品が売れなくて苦しんでいるような気がします。

自分が販売する商品をお客さまが次から次へとずっと購入し続けてくれている。

そんな理想的な状態って起こり得るのでしょうか?

本日は、商品が売れる、それも「継続的に売れ続けること」について考えてみたいと思います。

先日テレビで、写真家・映画監督の蜷川実花さん(蜷川幸雄さんの娘さんですね。)が番組に出演していました。

私は蜷川実花さんのことが正直あんまり好きじゃありませんでした。

でもそのときなぜか「好きじゃないからこそ見てみよう!」と思ったんですね。

で、番組を見ていると、「蜷川実花さんのやっていることは、私のやりたいことと本質的に同じだ!」と思いました。

(写真家・映画監督をやりたいということではないので、念のため。)

もしかして「自分のやりたいことをやっている」それが羨ましいから好きじゃなかったのかもしれません。(笑)

街頭で、「蜷川実花さんの作品に対してのイメージ」を一般の人にインタビューすると、

「すっごく映像がキレイ!」
「鮮やかな色の世界観」

などの回答が出ていました。

俳優の奥田瑛二さんは、蜷川実花さんのことを「美しい冒険心を持った人」と表現されていました。

蜷川実花さんの作品や仕事に対する世間や業界の人のイメージは、一言で言うと「美しく色鮮やかな世界観の表現」なのかなと思います。

蜷川実花さんに仕事のオファーをする人や会社って、「こんな世界観を創ってくれる」という、だいたい共通の期待感を持って仕事をオファーしているような気がします。

蜷川実花さんは有名人なので「写真家・映画監督 蜷川実花」という肩書き&名前自体が言葉としてのコンセプトになっていると思うのですが、

我々無名な一般人はやっぱりコンセプトを言葉で表現する必要があると思います。

いかんせん、「美しく色鮮やかな世界観の表現」という言葉は抽象的ですし。

その辺りの話はちょっと置いといて、この「美しく色鮮やかな世界観」というイメージっていいなと思いました。

なぜかというと、これは「顧客対象の欲しいもの」を表したイメージだと思うからです。

そして、このイメージって無限の需要があると思ったからです。

どういうことかというと・・・

この「世界観」のイメージって、

「悩み・お困りごとや願望などの解決」のように解決したら終わりじゃなくて、顧客対象が何度もずっと欲しいと思うことだと思います。

一度その「世界観」を好きと思ってくれたお客さまは、

「また新しい商品発売します。今度の商品は・・・」って告知すると、

商品の中身を知らない状態でも「買います!予約しまーす。」ってなることもあり得ると思います。

好きなアーティストの新譜が出ると、無条件に予約購入するファンってたくさんいますよね?

あれと同じことですね。

そして、「世界観」のイメージを表現したり提供することが、自分が好きで好きでたまらないことで、いくらやっていても疲れない、むしろ元気が出ることだとしたら、いくらでも商品がつくれます。

「世界観」のイメージを提供するためには、

矛盾したことを言っているように聞こえますが、

お客さまのお悩み・お困りごと、お望みを日頃から考えていることが大切だと思います。

そのことを考えていくうちに、

「これ面白そうだな!」と、フッと思いつくアイデアから商品が生まれたりします。

そしてそれがお客さまに喜ばれたり、役に立つことにつながっていくと思います。

でも、結果云々以前に、そのプロセスを楽しむことが大切で、

それが一番の幸せなのかなと思います。

私もお客さまに発売前に予約されるように

「世界観」を意識してコンセプトをつくり、商品を提供していきたいです。

あなたが提供している「世界観」ってありますか?

あなたは、ビジネスをすることでどんな世界を創りたいですか?

あなたのお客さまのお悩み・お困りごとや願望ってどんなことでしょうか?

あなたのビジネスが
少しでも良くなると幸いです。

本日は以上です。

ここまでお付き合いしていただいて
ありがとうございました。

それではまた会いましょう。

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