前回「ほんの少しの思いやりを持つことで世界が変わる」
という話をさせていただきましたが、
日常だけでなく、ビジネス上でも、
やはり「思いやり」は必要だと思います。
「思いやり」というと、
なんか、プライスレスというか、
売上とはあまり関係ないもの
そんなイメージをお持ちかもしれません。
しかし、思いやりがあるのとないのとで
店の売上も全然変わってくるんだろうな、
イヤ、「思いやり」こそが
継続的な売上をつくっているんだな。
そんな風に気づかされた出来事がありました。
本日は、ビジネスにほんの少しの思いやりがあることで、
- お客さまも喜んで、
- 自分も楽しく仕事ができて、
- いろんなことがよく見えて、気づくことができる。
そんな話をしたいと思います。
先日、家内と焼肉レストランへ食事に行ったときの話です。
店員がテーブルにやってきて中央にセットされた
円形のコンロに火を点けてくれていたのですが、
なんかうまく点かなかったようで、
コンロの器具を開けて、直接火を点けていました。
火は点いたのですが、その後、
コンロの器具がちょっと斜めになっていました。
「まっすぐに戻すのかな？」と思って見ていると、
店員はそのまま行ってしまいました。
網の上で肉を焼き始めると、網の半分は良く焼けるんだけど、
もう半分は焼けるのがとても遅かったんですね。
それで店員を呼んで
「網のこちら側半分がよく焼けないようなんです。」
と言いました。
私は「別の席に案内されるんだろうな」と思っていると、
網の周りの金色の輪っかみたいなものを外して
「これで様子見てもらえますか？」と言われました。
多分その輪っかは火が網だけに行くようにするための
安全器具だと思います。
「大丈夫か？これ？」と家内と言っていたんですが、
案の定、火が時々ボーッと立ってちょっと怖かったです。
しかし、あい変わらず、網の半分は良く焼けません。
もう一度店員を呼んで「やっぱりダメですね。」と言うと、
「脂が乗っている肉とそうでない肉との差じゃないですかね？」
と言ってきたので、
「イヤ、違う違う、明らかに半分焼けてへんねん！
（コンロの器具を指差して）これ斜めになってるやろ？
これが原因ちゃうかな？」
と言い返しました。
もう私はすでに敬語ではなくなっていました。（笑）
店員は、「なんでかな？」と一生懸命考えていましたが、
私は、「別の席に案内し直した方が早いんちゃうの？」
と内心思っていました。
結局、最終的に新しいコンロの器具を持ってきて付け替えてくれましたが、
それでもまだ半分焼けていない状態でした。
その間、10分から15分は時間が経っていたと思います。
私は「もう良いよ、このままで食べるから」と言いました。
帰りに、同じ店員（多分店長っぽい？）が
レジのお会計をしてくれたんですが、
そのときも「先ほどは大変すみませんでした。」の
詫びの一言もありませんでした。
私は「どんな神経しとんねやろな？」と思いながら、
家内に
「あいつがもしオレの部下やったら、即正座させて説教やな」
と言って、もうおかしくなって2人で笑ってました。
店員が思っていたことはおそらく、
- 客からクレームを言われたのでイヤだなぁ
- 早く事態が治って欲しい
- どうすれば事態が治るだろう？
そんなことを考えていたのかなと思います。
もしかしてそんなことも考えていなかったかもしれません。
とにかくその店員は、自分の仕事としか考えていなくて、
おそらく私たちお客さんのことは一切考えていなかったように思いました。
おそらく私が店員だったら
多分すぐに別の席に案内するだろうし、
お詫びにドリンクかデザートなんかを持って行って、
帰りのレジでは
「今日は本当に申し訳ございませんでした。
これに懲りずまたいらしてください、これ割引クーポンです。」
みたいな感じで応対すると思います。
そんな風に対応されたら、
「あぁ、全然良いですよ。ありがとう！」ってなるし、
逆に「この店ってヤルな！」って思いますよね。
「また行こう！」って何回も来店することになると思います。
この店員が、
「お客さんに楽しい時間を過ごしてもらって喜んでもらおう」
と少しでも思っていたら、
お客さんに喜ばれて、
自分も仕事するのが楽しくなるのにな。
もったいないな。
と思った出来事でした。
この出来事を経験したおかげで、
「目の前の仕事を相手への思いやりの気持ちを持ってやろう！」
と改めて思わせてくれました。
焼肉屋の店員さんありがとう！
あなたは、これまで仕事上で
どんなトラブルを経験しましたか？
そのとき、自分の仕事と、相手のことと
どちらを考えていたでしょうか？
これからあなたの仕事上に、
さらに相手への思いやりの心を込めたら
どのような良いことが起こるでしょうか？
あなたのビジネスが
少しでも良くなると幸いです。
本日は以上です。
ここまでお付き合いしていただいて
ありがとうございました。
それではまた会いましょう。
