私は「会社を良くする」というテーマで
数社のクライアントの研修を受け持っています。
このテーマで研修を始め出してから、
もうかれこれ5年ほど立つのですが、
やっぱり人の集まる組織上のことですから、
一筋縄では行きません。
中々思うように進まないときもあったり、
一つ進んだと思ったら、また新たな問題が発覚したり、
いろいろなことが起こります。
大変だけれど、私自身、試行錯誤して、
毎回気づくことがあります。
「会社を良くするって、何をすることなのか?」
そんなことを模索しながらやってきた経験から、
そのテーマで今、私なりのコンテンツが定まりつつあります。
今年中には、それを公開したいなと思っています。
でき上がったらまた発表いたしますね。
本日はそんな研修の中から生まれた、
ある私の気づきについてお話しいたします。
人って自分の欠点とか、自分のダメなことを指摘されたら、
イヤな気分になると思います。
- 「お前って本当にこうだよな!」とか
- 「なんで何回言われてもできないのかな?」とか
- 「このままだとヤバイで、マジで!」とか
そんな風に言われたら、本当に息苦しくなります。
そんなときに、自分の無意識下で起こっていることがあるのです。
唐突ですが、
痩せている人に「や〜い、このデブ〜!」って言っても傷つくでしょうか?
多分傷つかないでしょうね。
『太っていることを気にしている人』しか
この言葉では傷つけないんですね。
よく、「人に傷つけられた」とかいうけれど、
本当は自分でしか傷つけられないんですね。自分で思っていないと。
自分の欠点や、自分のダメなところが見えたら、
落ち込んじゃう、イヤな気分になる、ということは、
自分自身で「そうだ!」と思っているからなのです。
私たちの無意識化にも
「自分を評価していない自分」がいるのです。
「自分を評価していない自分」がいるから
ダメな自分を見るのがイヤなのです。
「自分を評価していない自分」
これを一つの人格だとしたら、
この人格の目的は一体何なのでしょうか?
それは、「自分がイケてる人間」であることなのです。
自分にダメなところがあると=「自分はイケてない人間」になってしまう
という公式になっちゃうので、
それは、この人格にとって、断じてあってはならないことなんです。
だから、その人格が「これダメな自分かな?」と気づいたことは、
本人(意識の自分)から隠そうとするのです。
これを心理学用語で自己欺瞞と言います。
自分で自分を騙すという意味です。
自己欺瞞は、元々は自分を守ろうとするポジティブな意図なんです。
でも、それが、かえって自分の成功を邪魔してしまっているのです。
自己欺瞞の症状は大体、
ポジティブとネガティブの2通りに現れます。
本質的には両方同じなのですが、
ポジティブな人=自分で解決しようとする人の場合、
- 責任転嫁
- あいつが悪いんだ
- この環境が悪いんだ
- 今はタイミングじゃないんだ
- 自分のダメと向き合わないで済むように、仕事を忙しくしたり、何かを精力的にやりだす
ネガティブな人=逃避ぐせのある人の場合、
- 行動しなくなる、できなくなる
- 体調を崩す、病気になる
- うつになる(これは批判を受けるかもしれませんが)
会社を良くしようとする人には、多かれ少なかれ、
誰でも、困難な状況が出てくると思います。
上に行こうと思ったら、
下も掘り下げないとバランスが取れないものです。
だから、困難が起きたときは、
私自身がどんな反応をするかに気をつけています。
すると
「あぁ、今人のせいにしてるな」とか、
「今逃げたな」とか、
そんなときがあります。
そういうときに
「自己欺瞞に掛かってるな」ということがわかるのです。
クライアントの発言を聞いているときも、
そういうことが良くわかります。
他人だから、自分のことより良く見えます。
では、この自己欺瞞をどうやって解くのか?
その辺りはちょっと長くなりそうなので、
続きは次回にということにしたいと思います。
次回の記事:正しい方向へ向かうサイン?!自己欺瞞を解く方法2
あなたは、成功したいけれど
中々うまくいかないときってありますか?
責任転嫁したり、
違うことをやって考えないようにしたり、
行動できなくなっている、
逃げてしまっていることってありますか?
そんなとき、あなたは、
何から目をそらそうとしているのでしょうか?
あなたのビジネスが
少しでも良くなると幸いです。
本日は以上です。
ここまでお付き合いしていただいて
ありがとうございました。
それではまた会いましょう。
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