想いをデザインする

あなたは、年末の紅白観られましたか?

個人的には「サザンすごかったな!」と感動しました。

私が一番好きな曲「希望の轍」の
イントロフレーズが鳴ったときも鳥肌が立ちましたが、

何と言ってもやっぱり桑田さん、
サザンのパフォーマンスはシビれました。

すごくワクワクパフォーマンスされてて、
テレビの向こう側にいる観ている私たちをワクワクさせてくれる。

これぞエンターテイナーだなと思いました。

サザンだけじゃなく、他のアーティストも素晴らしかったと思います。

こんなワクワクさせられた紅白は初めて
だったんじゃないかなと思います。

さて、アーティストって、歌ったり、演奏したり、作品を通して、
お客さんを喜ばせる商売だと思います。

お客さんが喜ぶとは=心や感情を動かすってことなのかなと思います。

つまり見える(聞こえる?)仕事をして
見えないものを提供しているのかなと。

本日は、見えない領域の想いや心や感情を
見える領域の形として表現し提供する。

そんな視点でする仕事について考えてみたいと思います。

これは、私が起業して3年目の話ですが、

やっと黒字というか、
ある程度の収入を得られるようになってきました。

全てがうまく回りだして、
「これから次のステージにステップアップするんだな」と
意気揚々としていた時期でした。

ちょうどその頃に、
コブクロのLIVEを大阪城ホールまで観に行ったんですね。

コブクロは夫婦共々好きなアーティストだったので
すごく楽しみでした。

特に当時大好きな曲「ここでしか咲かない花」を
やってくれたときは鳥肌が立ちました。

すごく感動しました。

でも、コブクロの2人のパフォーマンスを観ていて、

「すごいな、素敵だな」と思うと同時に、何か違和感というか、
「うらやましい」みたいな感情が湧き上がってきました。

「なんでだろう、今の僕は順調にうまく行ってるし、
 なんでうらやましいって思うの?」

私は昔、ミュージシャンになりたかったので、
「ミュージシャンになりたいって気持ちがまだあるの?」
そんな風にも思いました。

楽しかったLIVEなのに、少し混乱した気持ちになりました。
そのときはなんでそんな感情が湧き上がってきたのか
全くわかりませんでした。

もうかれこれ10年以上ずっと
その違和感の意味はわかりませんでしたが、

最近その違和感の意味が「なんとなくそうだろうな」
とわかるようになってきました。

私は、起業前にデザインの仕事をしていたのですが、
それから仕事上で「デザインに対する思い入れ」というものを
あまり感じることはありませんでした。

最近デザインの仕事をする機会があって、
改めて「デザインっていいな、奥深いな」と思える
出来事があったのです。

あるクライアントのパンフレット作成の依頼を
受けることになったのですが、

一からデザインするのではなく、
クライアントの方で元デザインをして、

印刷できるフォーマットでデータを作成し直して欲しい
という依頼でした。

一見デザインではなく、単純作業的に見える仕事ですが、
そのときに私が思ったことは、

「この仕事を面白くしよう!」
「どうすれば面白くなる?」
「クライアントはどんな想いがあってこのパンフレットをつくりたかったのかな?」
「クライアントの想いのエネルギーを表現したいな!」

そんなことを思いました。

そうすると俄然楽しくワクワクしてきました。

「あぁ、そうだ、デザインって製作物をつくるのが仕事ではなくて、
人の想いを表現して、人に届ける仕事なんだ」
ということに気づきました。

どれだけクライアントの想いを表現できたかはわかりませんが、
本当にスムーズに短期間で楽しく製作することができました。

私は校正作業(製作物にミスがないか見直す作業)が
あまり好きではなく、苦手だったのですが、

その校正をしていると
「ここをもっとこうしたいな」みたいなことが出てきて
さらに楽しくワクワクしてきたんですね。

本当にこれは見える領域の作業をしながら、
見えない領域のことを表現し提供する仕事なんだなと改めて思います。

このパンフレットが見る人の心に届くものに
なったらいいなと思います。

あのコブクロのLIVEでのメッセージは、
「見えない想いを見える形として表現し、
 伝えることがお前の仕事だよ!」

そんな意味だったのかなと、10年越しに気づきました。

あなたは見える領域でどんな仕事をしていますか?

それは見えない領域でどんなことを提供しているのでしょうか?

それを受け取った人はどんな気持ちになるのでしょうか?

あなたのビジネスが
少しでも良くなると幸いです。

本日は以上です。

ここまでお付き合いしていただいて
ありがとうございました。

それではまた会いましょう。