前回の記事で、「何のために働くのか?」という話をしました。
そして、「好きな仕事」についての話もしました。
前回の記事:「何のために働くのか?」お金のため?喜びのため?…その答えは?
本日は、その「何のために働くのか?」に関連して「どんなビジネスをするのが幸せなのか?」
ということについてお話しいたします。
先日、仲良くさせていただいている方に、ある飲食店に連れて行ってもらいました。
その方は美食家で、いろんな美味しい店をたくさんご存知で、
なかなか予約の取れない店、一見さんお断りの店など、
これまでいろいろな店に連れて行ってもらいました。
でも、今回連れて行ってもらったのは、何の変哲もない普通の食堂でした。
うどん、そばものがメインみたいですが、
オムライスやチキンライスまでメニューがあります。
(チキンライスがメニューにある所って中々ありませんよね?)
その方は「ここの中華そばは絶品なんです」と言って、中華そばとやきめしを頼まれました。
チャーハンじゃなくてやきめし(ひらがな)ってところがいいでしょ?
私の方は、店の前の表示板に書いてあった山菜あんかけうどんが美味しそうだったので頼みました。
で、しばらく待っていると、美味しそうな山菜あんかけうどんが。
一口食べてみると、なんか落ち着くというか、やさしい味が口の中に広がりました。
やきめしも少しいただいたのですが、それも全然油っぽくなくて、本当に美味しいやさしい味でした。
山菜あんかけうどんは、お汁も最後の一滴まで飲んでしまいました。
最後まで美味しい、お汁まで全部飲むってなかなかないです。
美味しいなと思う店はありますけど、「感動!」と思えるお店はあまりありません。
そんな特別な感覚を感じました。
「美味しいですね、ココ。とってもやさしい味というか、こんな味って中々ないと思うんです。なんか感動しました。」
と連れて行ってもらった方に伝えると、
「そうでしょう、料理ってね、やっぱり作っている人の気というか、心が表れると思うんですね、だからやさしい味になってる。食材もいいものを使ってると思いますよ。」
「ここの店の人はたぶん「美味しいものたくさん食べてもらいたい」という思いで、店をされていると思うんです。でないとこんな値段でこの味は出せないですから。」
とおっしゃいました。(ちなみに二人分で2千円ちょっとでした。)
私は、
「ラーメンとか結構好きだったんですが、最近、お気に入りだった店に行っても、最初のひと口ふた口は美味しいのですが、最後の方は胸焼けするというか、食べ終わってから気持ち悪くなるというか。歳とったからかもしれませんが」
と伝えると、
「年齢もあるかもしれませんが、そういう店ってやっぱり、いい食材使ってないし、「美味しいもの食べてもらいたい」って料理してないと思うんですね。仕事だからお金のためだけにやっている。それって料理に出ると思うんです。」
「海堀さんはまっとうな生き方をしている人だから、余計にそういうことを感じるのかもしれませんね。」
それを聞いて思ったんですね。「こんな風なビジネスしたいな」って。
それはどんなビジネスかというと、
効率とか、儲けるためにではなく、
お客さんに喜んでもらうため、
できることを最大限に行う。
それを体験したお客さんはホッとした幸せな気持ちになる。
そんなビジネスをするって幸せだろうなって。
そして「こんな風なビジネスをやりたいですね。」って伝えると、
「いつもそんなビジネスしてるんじゃないですか?」って言われました。
そんなふうに思われているなんて、自分のことはほんとわからないもんですね。
お客さんがホッと幸せな気持ちになる体験をする。
そんなビジネスを改めて意識したいと思いました。
あなたは、普段どのような気持ちで仕事をしているでしょうか?
お客さまにどんな風になってもらいたいと思いますか?
あなたは仕事を通してお客さんにどんな気持ちの体験を提供していると思いますか?
あなたのビジネスが
少しでも良くなると幸いです。
本日は以上です。
ここまでお付き合いしていただいて
ありがとうございました。
それではまた会いましょう。