クリティカルシンキングって何だ?!

最近、妙に「クリティカルシンキング」というキーワードが目に入ってきます。

あなたはご存知ですか?

直訳すると「批判的思考」となるそうですが、

その和訳のフレーズだと、絶対に私は興味を持たなかっただろうと思います。

でも、インターネットで「クリティカルシンキング」を検索して調べてみると、

「結構面白そうだな」と思ったんですね。

実際クリティカルシンキングについて研究したわけではないのですが、

私がインターネット記事を見て発想したポイントは、

  1. 事実を正確に見る(意見と分ける)
  2. 前提を疑う
  3. 本質は何か?を見る

の3点です。

あくまで私が発想したことなので、

本日話すことは、

表題通りの「クリティカルシンキングって何だ?」というより、

「クリティカルシンキング」というメソッドから、私が発想した3点のポイントについてお話ししたいと思います。

実際、私は「クリティカルシンキング」という言葉はよく知りませんでしたが、

内容を確認してみると、「私が仕事中の問題解決の場でいつもやっていることだな」と思いました。

先日のクライアントのミーティングでも、それを行なっていました。

ある会社の、製造部門と営業部門の問題について相談されていたのですが、

営業部門のスタッフAさんが、

製造部門に対して「商談中など、来客中の仕事をサポートして欲しい」とオファーしたときに、

製造部門のスタッフたちは、

「そちらで何とかやってよ」といった感じで、あまり協力的ではないとのことでした。

そして、Aさんは

「製造部門では、自分たちが一番重要な仕事をしていると考えているみたい。

でも、会社の方針で決まっているように、営業の仕事がなければ、仕事そのものがありません。

これは手伝ってもらうべきですよね?」

私はこういった相談をされるときには、いつも事実を確認するようにしています。

それはなぜかというと、
事実ではなく、相談している人の解釈、つまり意見が混じっていることが多々あるからです。

例えば、今回のケースでは、

「製造部門のスタッフは、営業の重要性をわかってないんじゃないか?」

というAさんの意見があるように思えました。

私が
「製造部門のスタッフさんと、Aさんとの、営業の重要性に関する意思疎通はちゃんとできていましたか?」と質問すると、

Aさんは
「何どもそのことに関しては、ミーティングで話し合っているので、営業の大切さはわかっていると思います。みんな会社のことを考えてくれていますし。」

私が
「では、製造部門のスタッフさんが営業の仕事を軽視しているというのは少し違うかもしれませんね?他に協力的でない要因はありますか?」と尋ねると、

Aさんは
「私の言い方がキツかったのかもしれません。お客様が来社していたのでバタバタしていましたし。」

「これは社長方針でもありますし、「商談のときは営業をサポートしてください」と言ってやってもらうしかないですね?」と言われたので、

私は
「正論を振りかざしてもよけいに反発心が起こる気がします。何で協力的でないのか?他に理由があるんじゃないでしょうか?」

そしてよくよく聞いてみると、原因は社長にあったようです。(社長はガックリきていましたが)

製造部門のスタッフの感情は、こんなところから来ていました。

  1. 我々製造部門では、会社のことを考えて仕事はキチンとやっている
  2. でも、他の部署ではキチンとできていないことが多々ある
  3. それなのに社長は他の部署に対してキチンと指示しない
  4. 今回の件でも、社長が私たちにキチンと指示するべきで、何で営業スタッフから指示されなければならないの?
  5. 私たちにサポートを要求する前に、社長が会社のことしっかり指示してよ!

問題の多くは、目の前に見えていることが問題ではなく、その奥にある全く違うことが問題であることが多いです。

今回のケースでは

  1. 「製造部門スタッフがサポートしてくれない」が問題ではなく、
  2. 「社長が会社の指示をしっかり出していない」が問題だったのです。

奥にある問題にたどり着くにはやはり、

  1. 事実を正確に見る(意見と分ける)
  2. 前提を疑う
  3. 本質は何か?を見る

の問題解決のプロセスが重要です。

本日は「クリティカルシンキングって何だ?」という視点から、

自分が普段やっている問題解決の手法をまた一つ整理できました。

あなたのビジネスで何か問題はありますか?

その問題に見える事実をあげてみましょう

「そうだ」と思い込んでいた前提はありますか?

その奥にある本当の問題って何でしょうか?

あなたのビジネスが
少しでも良くなると幸いです。

本日は以上です。

ここまでお付き合いしていただいて
ありがとうございました。

それではまた会いましょう。

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